ジーンズの縫製方法:本縫い
●本縫い
ジーンズのベルト布の部分によくある縫製方法です。
表地も、裏地も同じ縫い目になっています。これが「本縫い」と言われる縫製方法です。
この本縫いの長所は、ほつれ難い事です。
反対にこの縫製方法のミシンは「下糸」が必要なので、効率は余り良くないです。
しかし、コレが一番丈夫な縫製方法なのです。
●環縫い(チェーンステッチ)
表地は本縫いと同じ仕上げ方ですが、裏地には鎖状の縫い目が出ています。これを「環縫い」と言います。
この縫製方法は本縫いと違って、ほつれ易いことです。
ですから、良心的なメーカーはこの縫い方には丈夫な化繊糸を使用しています。
また、この縫製方法には、下糸が要らないので、たいそう効率的です。
ほつれる可能性の低い部分には、ほとんどこの縫製方法を使用しています。
ジーンズの縫製方法:割り縫いとアタリ
●割縫い
ジーンズの脇の縫製方法です。
この縫製方法は、縫い目の左右にアタリが出るので、綺麗に仕上がるといわれています。
強度的には、縫い目の1本分の糸の強度しかないです。
それぞれジーンズ生地にロックミシン(端処理ミシン)をかけ、縫製します。
それぞれの生地にロックミシンをかけなくてはならないので3つの工程が必要になります。
ヴィンテージジーンズでは、この部分に赤耳があります。
●アタリ
ジーンズをはき込んでいるうちに出来る、色落ちの一種です。
アタリなんて実用性はなく、どうでも良いのですが、ジーンズが好きな人は、結構気になる部分です。
生地の脇の部分にも出来ますが、裾の生地にも良く出来ます。
環縫いの方がアタリが綺麗と言われてますが、それは違うようです。
ジーンズの縫製方法:インターロックとコバ縫い
●インターロック
この縫製方法は、縫い上げるのと同時にロックミシンも生地にかけてしまいます。
工程が一つですので、効率は良くなります。アタリは左右のどちらか片方になります。
強度的には、先ほどの割り縫いと変わらず、糸1本の強さです。
価格の安いジーンズでは、内股の縫製も、外股(外脇)の縫製も、両方この縫製のジーンズが多いようです。
安物だけでなく、流行のジーンズでも手を抜いているジーンズはこの縫製方法でごまかして居る物もあります。
●インターロック+コバ縫い(たたき縫い)
この縫製方法は、インターロックの上にもう一度そのコバを押さえ縫いしているものです。
工程が2つに成ります。その分強度的には強くなります。
一応糸2本分の強さと思っても良いでしょう。
現在のジーンズの主流の縫製方法です。
内股はこの縫製方法、外脇はインターロック仕上げのジーンズが多いようです。
ジーンズの縫製方法:巻き縫い
●巻き縫い
この縫製方法は左右2枚のジーンズ生地を絡むように巻き込みダブルステッチで縫っていきます。
現在は、ミシンが発達しているので、巻き縫いも自動的に尚且つ綺麗に仕上げることができますが、
普通の一本針のミシンで巻き縫いを縫うと成ると、かなりの経験や技術が求められます。
ジーンズ生地の端処理も強度も伴に、完璧です。
強度的には、糸自体の強さというよりは、生地と生地の圧着による摩擦の強さになるので、
他の、縫製方法とは比較に成らないほど、強度は強くなっています。
この巻き縫いが多く使われているのは、ジーンズでも特に強度を重視されている物と、
オーバーオールやペインタ―等の作業着やシャツにも多く見られる縫製方法です。