エビスジーンズの歴史
エビスジーンズが山根英彦氏によって立ち上げられて誕生したのは1991年でした。
山根氏は、大阪のアパレル会社に就職しました。
その会社の中で自社オリジナルジーンズを企画しましたが、これが却下。
しかし、デニムは既に発注してしまっていたし、企画もスタートしてしまっていたため、しかたなく現在の会社を立ち上げました。
最初のオーダーは300本。
そのうちの半分にペンキステッチを入れました。
これで無地とペンキステッチの2型が完成しました。
エビスジーンズと言えば、かもめ型の有名なペンキステッチが特徴ですが、採用した経緯には、特に深い理由はないそうです。
当時、幻と言われていたペンキステッチを、壁塗りで余ったペンキで
自分で書いてみたところ完成したのが、あのペンキステッチのジーンズなのです
エビスジーンズの歴史:ペンキステッチ誕生
発売当初のエビスジーンズには、革パッチはおろか赤タグや織りネームも付けられませんでした。
これは、会社が資金不足だったのと、デニムや縫製に力を入れたのでパーツにまでお金をかけることが出来なかったのです。
そんなピンチの時に山根氏のアイデアが冴えました。
かもめ型のペンキステッチの誕生です。
これなら自分で書くため資金は必要なかったのです。
当初2型あったジーンズが、小売店からペンキステッチ入りの方が回転率が早いと喜ばれ、次第にそのペンキステッチこそが、エビスジーンズの代名詞へとなっていきました。
時は90年代前半から半ば、空前のエビスジーンズブームがおこり、街にはペンキステッチと、当時エビス穿きと言われたロングなロールアップ穿きをした少年、少女が街には溢れました。
エビスジーンズの魅力
エビスジーンズの魅力は、かもめ型のペンキステッチだけではないのです。
ジーンズの色落ちにも独特のものがあり、その深く染まったデニムは、青緑っぽく色落ちしていくのです。
この色落ちも好みの分かれるところですが、その頃ジーンズ業界では、中古加工で緑色の染料を乗せるトッピングが流行したのは事実です。
そして、エビスジーンズ最大の面白さは「遊び心」、これに集約されるでしょう。
ジーンズという制約が多いウエアでも最大限の遊び心を発揮しているのです。
時にそれは、奇抜にも見えるデザインで登場します。
例えば、「EURO(ユーロ)EVISU(エビス)LOT0065ジーンズ(デニム)ランダムポケット」は、
左のポケットに漢字で戎と書き、右ポケットはかもめのペンキステッチ、そしてその下にはかもめのペンキステッチがたくさん書かれています。
このデザインは遊び心以外のなにものでもないでしょう。
人の好みなので良いか悪いかは別としても、このチャレンジ精神は評価に値すると言っても良いでしょう。